2010年6月20日日曜日

偽装ハッピー [ブルーベルベット]

気のせいかもしれないけどデヴィッド・リンチ監督の文体は太宰治に似ている。陰鬱で退廃だがユーモラスでスタイリッシュだ。思い出しては読み返す。読むたびに印象が変わる。好きというより術中にハマル。久しぶりに観た[ブルーベルベット](1987年公開)もファーストシーンの底抜けの脳天気に自我を飛ばされ、サラッと暗闇帝国に連れて行かれる。意味アリゲだが(ボクは)深く考えない。吸入器を携帯してガスを常用する愛に飢えた裏社会のボスは映画史に残るキャラクター造形だと思う。デニス・ホッパーが演じた。

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