2010年6月20日日曜日

月のミチカケ [ウルフマン]

ベニチオ・デル・トロは男でもシビレル艶のある俳優だ。満月の夜は狼男にナル。映画[ウルフマン](2010年公開)は獣と人間に境界などないのだと主張する。そう言われればそうだと思う。獣のような人間とか人間的な獣ってイル。ベニチオ・デル・トロはその両方を演じた。演じたというよりナッタ。狼男にナッタ。ちなみに映画の中の役柄も俳優である。アンソニー・ホプキンスも出てくる。狼男の父親。最初のセリフは「おかえり息子よ」である。狼男の血族デル・トロとホプキンス、強烈な体臭を放つ父親と息子は、そりゃ対決するだろう。父親と息子とはそういうモノだ。獣だか人間だかわからないモノ同士の決闘は満月の夜に繰り返されている、今でも。

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