2010年7月13日火曜日

ウディ・アレンは1935年生まれ [タロットカード殺人事件]

意外と誰とでもすぐ寝ちゃう女子大生がスカーレット・ヨハンソンっていうのどう? 観たくならない? ウディ・アレン監督の[タロットカード殺人事件](2007年公開)のことだよ。
ウディ・アレンといえばボクのオヤジと同じ世代で、[ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう]は、ボクが中学生の時に(たしか)池袋の文芸座で観た。帰り道の池袋西口公園(最近はウェストゲートパークというらしい)で自衛隊に勧誘されたのを覚えている。あっさり断ると勧誘員は「そういう友達がいたら紹介して」と名刺を手渡した。そういう友達はいたけど紹介しなかった。
[ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう]はオムニバスなのだけど、そのうちのひとつの中でウディ・アレンは全身白タイツで黒縁眼鏡をかけて精子の役を演じていた。とんねるずのモジモジ君の原型はこれじゃないかと思う。
[タロットカード殺人事件]の原題は[Scoop]。ジャーナリスト志望の女子大生スカーレット・ヨハンソンが老マジシャンのウディ・アレンを相方に殺人事件の真相を追うという推理コメディなんだ。キッチリとした映画だったよ。寸分の隙もない。これ以上何も排除できないだろうし何も補足しなくてよい。作劇術や演出技法といった手際が鮮やかなんだね。観客の推理(妄想)を軽やかに転がしてくれる。死者から証言を聞くなどというオキテ破りな設定も面白ければそれでいいよね。スカーレットとウディの掛け合い漫才がとにかくオカシイんだ。磨き抜かれた皮肉がピッカピッカに輝いていたよ。

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